映画は人生〜アイドル編〜

今月から新コーナーとして’９６年のホームページ開設時から好評だった、「映画は人生」のアイドル編を不定期連載でお届けします。 　Ｖｏｌ．１ 　あずみ 　監督：北村龍平 　主演：上戸彩 　★ストーリー 　戦国時代末期、天下は徳川家康のものになったかに思われた。しかしその天下に異を唱える反乱分子たちもいた。それらを排除するために育てられた、あずみ達１０名。最初の指命は互いに殺し合うこと−。 　残った５名は指命を全うすべく、刺客として第１の任務、浅野長政を斬りにいく−。 　人を斬ること、指命への執念、友の死、葛藤、宿敵の登場・・・。 　「いくら逃げようとしても・・・避けられぬ・・・斬りたくなくても・・・斬らされる！俺には・・・これしかないんだ！」 　★アイドル映画だと思って観たら・・・。 　この日は朝から上戸彩づくし。携帯の着メロで起きた（着メロはＺ−１の「Ｂｅ　Ｍｙ　Ｌｏｖｅ」）し、昨日録画していた「マシュー’ＳベストヒットＴＶ」を観たら上戸彩が出ていたし、お昼にコンビニで買ったおにぎりまで上戸彩。こうなったら映画を観るしかないわ、と思って堺東の映画館に行ってしまいました。平日の昼間だけど、公開して５日目で客が５人て。これが現実なのかな。 　映画の内容はかなりシビア。原作のマンガを読んだ事もないし、知らないから何の予備知識もなかったけど、アイドル映画だと思って観ていたら大間違い。まして時代劇なんだけど、古くささはそのままに新しさをかもし出すという不思議な感覚。上映時間の１４２分がきっちり５面に別れている。ロールプレイングゲームのように中ボス（浅野長政、最上美女丸ら）を倒したら１面クリアで最終の大ボス（加藤清正）を倒すまでの目標が明確。ゲーム世代が産んだ「ロールプレイング時代劇」と言えよう。 　ストーリー展開は細かい。「ここではこういう展開だろう」という流れをいい意味で裏切られる。特にラストはあずみ以外にもうひとり生き残る、なんていうところは残酷さの中にやさしさを見せられた。ラストシーンを観ただけで、この映画のすばらしさがすべてわかる。 　★上戸彩は本当のホンモノ。 　いい映画にした原因は１にも２にも上戸彩という存在だろう。この役は上戸彩以外には考えられないし、上戸彩という存在がいなければこの映画も存在しなかっただろうね。凄すぎるわ。 　３年前にイベントで観た時は、ただただかわいいだけだったけど、今は純粋さも保ちながら女優としてのスケールも感じるね。末恐ろしいで。しょうむないグラビアタレントが多い中、「本当のホンモノ」と言えるね。 　余談だけど、もうひとり、このあずみ役にあいそうなアイドルが１人いるんだな。名前に同じ「上」がつくんだけど。テレビ版にするなら、このアイドルで観てみたいな。

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